人材育成手法のスキルアップと人事評価のブラッシュアップにより、
若手人材の育成、モチベーションの向上と離職防止を図る
- テレワーク導入状況
- 導入なし
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- before 問 題
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- 育成担当が若手社員に求めるものと、指導を受けた若手社員の反応・実情にギャップが発生
- 評価制度の改変だけではなく、管理者の評価の仕方、部下との面談方法の改善も必要
【問題】に対する【取組】について
- 刷新した評価基準をもとに求める人物像を明確にし、ギャップの無い人材育成へと繋げる
- まず評価制度について、今までは能力のみを評価する能力評価だったため、規律性評価を新設し、協調性や挨拶といった生活、就業態度も評価する制度としました。また、評価項目の文言がわかりづらいとのことから従業員目線で文言を刷新しました。この評価の改変により、当社が求める人物像が具体的となりました。求める人物像を管理者が言語化できるようにすることで、指導者と指導される側が同じ目線となる育成が取り組めるようになったと感じます。
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- 専門家による管理者層向け講習の実施と、面談の制度化により、評価・面談スキルの向上を図る
- 評価制度の改変だけではなく評価者側の能力向上も必要と考え、面談方法のレクチャーなど、管理者層に向けた取組を実施。例えば、評価説明の適切な順序を知る等、評価時のテクニックや心構えを学びました。また、若手だけでなく管理者の評価項目も修正し、若手の社員に対して、最低月1回は面談することを盛り込みました。制度化することで面談の機会を増やし、コミュニケーションを増やすだけでなく、面談スキルの向上を図っています。
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- after 結 果
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- 若手社員の評価項目だけでなく、評価をつける側の管理者の評価項目にも、会社が求める人物像が盛り込まれています。管理者自身の目指す姿も明確になったことで、より公平な育成・評価が行えるようになりました。
- 面談の実施回数がまだ少ないため、実際にどれほどの効果があるかはこれからの検証となりますが、評価面談に限らず、日ごろのコミュニケーションが活発になり、信頼関係が構築されて行くことが期待できます。
INTERVIEW × 経営者
- 製造業における優秀な若手人材の育成・確保は最重要課題として注力、
人作りにより持続して社会貢献できる製品を作り出し、100年企業を目指す - 当社は、社会に貢献する製品を作り続け、本年度で75周年を迎えました。価値あるものを生み出すためには人が不可欠で、「お客様に役立つモノづくりのための人づくり」のビジョンを持ち取り組んでいます。評価制度の改変もその一つで、改変にあたっては若手社員も含めたプロジェクトを組織。若手の声も取り入れ、公平性のある評価制度に改変できたと思います。また、評価面談時の評価者を、二名体制に変更し、より客観的な評価ができるようにしました。公平・客観的な評価により、従業員の定着と育成に繋がることを期待しています。企業としては、CO2削減のため事務所・工場のLED化、新設工場へ従来の45%削減される塗装設備を導入し、第1期札幌SDGs先進企業として認証されました。
代表取締役社長 堀田 和宏さん
VOICE × 従業員
- 取組をやってみて
- 今までの評価制度では前期と比較した成果で評価されていたのですが、私の仕事は、資材の在庫管理、発注をミスせず実行することが当然で、前期より大きく成果が上がることはありません。また、若手社員はお互いに評価を見せ合ったりするのですが、他者と比較し、結果に理不尽さを感じる者もいました。評価制度が改変され、評価の公平感が増したことを嬉しく思います。組織内で世代のギャップがある場合、教わる側と教える側との間に、指導・育成に対する認識の相違が生まれることがあると思います。
購買課 今田 ひなたさん
製造業令和6年度
札幌ボデー工業株式会社
1949年の創業以来、トラックメーカーが製造したキャブ付シャーシに、「トラック+α」で荷台部分を企画、設計、製造し、様々な用途の車体に仕上げる事業を行っています。冷凍・冷蔵車両や移動販売車の他、高規格救急自動車、災害支援車、モバイルトイレなど、物を運ぶだけではなく、緊急時に重要な役割を果たす車両も手掛けています。
- 代表者
- 代表取締役社長 堀田 和宏
- 電話番号
- 011-662-2511
- 住所
- 〒063-0835
札幌市西区発寒15条13丁目4-60 - 従業員数
- 正社員▶78名
【男性 76名 / 女性 2名】 - 女性管理職数
- 0名
- 産休育休取得者数
- 0名
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