緊急事態宣言で導入したテレワークのセキュリティ強化と制度化
ライフイベント中も安心して働ける環境整備
- テレワーク導入状況
- 一部導入済み
- before 問 題
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- テレワーカー増員時の安定通信への不安
- 制度未整備による、暗黙の了解での運用
- ライフステージ変化による離職や生産性低下
【問題】に対する【取組】について
- VPNを増設することで、安定稼働を維持
- 2020年の緊急事態宣言下でのテレワークは突発的な導入だったこともあり、使える回線数に限りがありました。
今回、札幌市のテレワーク補助金を活用してVPNを増設しました。仮想の専用線を用いることで、セキュリティを確保しつつ、テレワーカーが増員となっても安定的に回線を利用できるようになりました。またパソコンも補助金活用で購入し、会社貸与のものを社員に付与することができています。
- 生産性を考慮し、選択肢の一つとして制度化
- テレワークは業務内容で生産性に差があります。営業部門や企画部門は、日々新たな仕組みを取り入れるため、出社による業務の方が効率的です。一方、定型業務は、テレワークでも生産性が落ちません。テレワークを働き方の選択肢とし、出社と使い分けることが重要に感じています。また、運用にはテレワーク規程を策定しました。規程に定めるべきことは明文化しつつも、細かく決め過ぎないことで、柔軟に対応できるようにしています。
- ライフイベントを迎える社員の環境を整える
- 妊娠や介護などの事情で、通勤での仕事にハードルがあり、悩みを抱える社員が一定数います。テレワークの導入は、ライフステージの変化があっても仕事が継続できるオプションになりました。産休前など、仕事は可能だけれど出勤そのものが大変というケースでは、テレワーク制度が安心・安全につながっています。また、道外居住者の採用面接はリモートで行い、優秀な人材の確保にも一役買っています。
- after 結 果
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- セキュリティが強化できたことで、有事の際にも速やかにテレワークに移行し、社員の安全を確保して、事業継続が可能な環境が整備できました。
- テレワーク制度により、一部の職種で働き方を選択できるようになりました。働きやすさと生産性のバランスを図りながら、制度を柔軟に活用しています。
- 妊娠や介護、病気やケガといった事情を抱える社員が、出社に縛られることなく働くことができる環境整備により優秀な社員の雇用継続ができ、生産性の向上にも寄与しています。
INTERVIEW × 経営者
- 仲間の雇用継続にどのように向き合うか
技術革新で選択肢が増え、企業としての成長や組織の維持につながった - 新型コロナウイルス感染症がきっかけでテレワークを導入しました。企業としては、お客様のためにも稼働を止めることは避けなければならず、当時は強制的に導入した側面もありました。当社の事業運営においては、もともと対面ではなくインサイドセールスで行っていたこと、緊急事態宣言前に想定できる準備を進めていたことが功を奏し、大きな混乱もなく全社的に導入できました。テレワークはメリットだけでなく、デメリットもありましたが、テレワークの全てを否定する必要はなく、どのように上手く取り入れるかが重要だと思います。
代表取締役 宮副 俊彦さん
VOICE × 従業員
- 取組をやってみて
- 妊娠によりテレワークを活用することになりましたが、グループリーダーという立場もあり、当初は新人の指導に影響が出ることに不安を感じていました。実際は、ビデオ通話で顔を見ながら会話したり、会社のシステムを利用し画面共有によって同じ資料を見ながら相談を受けることができるため、出社時と比べても生産性を落とさず業務ができています。
人材紹介事業部 グループリーダー
坂本 絵里奈さん
サービス業令和5年度
株式会社ファーストコネクト
有料職業紹介事業、求人広告サービスその他関連する事業
歯科業界を中心とした医療・介護特化型の職業紹介事業「ファーストナビ」を軸に、各業界の口コミや求人広告等のインターネットを活用したサービスの企画、運営を行っています。
- 代表者
- 代表取締役 宮副 俊彦
荒木 一人 - 電話番号
- 011-252-3550
- 住所
- 〒060-0001
札幌市中央区北1条西5丁目2 札幌興銀ビル6階 - 従業員数
- 正社員▶120
【男性 65名 / 女性 55名】 - 女性管理職数
- 6名
- 産休育休取得者数
- 18名